今6歳のラブラドールを飼い始めた頃、私は夫の友人が主宰する災害救助犬のグループのはしっこに入れてもらっていました。最初の頃は犬がいなかったのでただ隠れるだけの役です。人を探す訓練をするお手伝いでした。
うちのラブラドールはそのときグループにいた牡犬の息子です。犬を飼い始めてから、犬も訓練に参加するようになりました。
しかしうちの犬はどうやら救助犬の才能はあまりなかった模様です。食べ物を探すのはうまいのですが、人を探すのはうまくない。そのうちもう1匹の犬を飼うようになって、救助犬グループはやめてしまいました。もう1匹の犬はとても頭がいいのですが(と飼い主は思っている)、元野良のためか人に対する警戒心が強く、知らない人に交じって活動することには向いていないのです。
ラブラドールだけ訓練を続けることはできたのですが、週1回の訓練で日曜が半分以上つぶれてしまうし、そうするともう1匹の犬と触れ合う時間が減るのはイヤだ、というのが夫の言い分でした。また、当時は車を持っていなかったので訓練場所まで犬を運ぶのもけっこう大変でした。タクシーやバスを使っていたのです。
その後、メンバー間で意見の相違などがあり、グループがいくつかに分裂したりしたようです。
昨日、夫が帰ってきて「今日、フランシスコを見たよ。ほら、犬の」と言いました。救助犬グループのメンバーだった人です。
どこかでばったり会ったのかと思ったら「テレビで」。
彼はハイチに行くところだったのでした。
それを聞いて、もしもラブラドールの訓練を続けていたら、うちの犬もハイチに行くことがなかったとは言えないということに思い至りました。
サンタンデールに旅行に行ったら口の中が腫れたとか言っている場合ではありません。
また、そうなったらハンドラーは誰がするのか。訓練のときは私と夫が交互におこなっていましたが、自分で言うのもなんですが、私の体力には不安があります。何日も被災地で寝泊まりなんかすることになったら体調を崩してかえって足手まといかも。
ボランティア活動にちょっと参加させてもらおうと思うのと、実際に現場で働くことの間には大きな違いがあることを思い知りました。
くだんのフランシスコは99年のコロンビア国内の地震でも救助活動に参加したと言っていたような気がするし、いろいろな訓練も受けている専門家です。現地で力になれることも多いでしょう。そして、彼も犬も無事に元気で帰ってきてほしいです。
ハイチ、かなり悲惨なようですね。日本は調査隊とお金をとりあえず出しているようです。手が遅いという印象もありますが、実際には調査をしっかりしている事で結果効率がいい救助が出来ているようで(四川などでも結果を出しているそうで)。阪神以後出来た日本のボランティア組織も、震災直後というより震災後数年かけて地域のフォローをするという、自身の被災経験から来る手法が効果的であったりするらしいです。
返信削除いつも口だけはカッコいいことを言うコロンビア政府や
ベネズエラの大将は速攻で救援隊を送ったのでしょうか?
ハイチの軍政府?はそれを拒否したり、資材をくすねたりしてないでしょうか?インド洋大津波の時はミャンマーだかビルマだかは、政府が救援拒否するは資材くすねるはひどかったらしいので。
ハイチの映像を見て怖かったのは、家の作り方がコロンビアとほとんど一緒で
耐震性なんて一切考えてない作りだったので、震度6もあれば同じ状況がコロンビア全土で起こるだろうなと思えた事です。帰国して家を買った昔の知り合い達も、細い鉄筋にレンガ積み継ぎ足し二階建てとか建ててるという話だし・・・。
ハイチで国連関連の近代建築がぺちゃんこになってました。耐震の思想や技術が全く無い現れだと思います。
実はあんまり真剣にニュースなどを見ていないので、コロンビア政府の対応などはよく知らないのです。テレビニュースなどでは報道しているかもしれません。
返信削除阪神大震災を経験した地域のボランティアなどは、コロンビアのアルメニア地震のときにも活動されていたようですね。
こちらのレンガ建築物は耐震性がなさそうなので本当に怖いです。建設中の風景など見ていると、あそこに住むのは怖いなーと思う建物がたくさんあります。本当に大きいものは何か対策されているのかもしれませんが。
ハイチは これから どうなるんでしょう!
返信削除他人事ではないですよね。 とても心配です。
コロンビアの建物も あっという間に建ちますから..
愛犬のラブラドールと共にボランティア活動の参加
本当に夢のようですね。 参加してみようと思っただけでも
とても勇気の要るチャレンジ精神に感動です。
そしてハイチに行かれた フランシスコさん"凄い"です
お返事が遅くなってすみません。
返信削除もともと、暇なので外に出る活動があった方がいいんじゃないかということで夫の友達の活動に参加させてもらい(タダですし……)、犬はあとから飼ったので、崇高な動機があったわけではないのです。
フランシスコはすごい人です。Defensa Civilという組織の一員として行ったようで、数日前に帰国されたみたいなんですが、その新聞記事を読もうと思って忘れていました。これから探します。