2009年11月29日日曜日

スペイン語の字幕

『海がきこえる』というアニメがテレビで放送されていたので見てみました。日本語が懐かしいので、字幕放送の日本映画が放送されていればなるべく見てみます(ちょっとお金を払ってNHKが入るようにすればいつでも日本語の放送が見られます。でもそうするときっとたいして見ないという気がする)。

内容は……まあ、ひょっとすると原作を読めばおもしろいのかなという感じでした。アニメだからアニメファンの子たちが見ていたらちょっとがっかりしたんじゃないかな。

しかしこれ、台詞のほとんどが高知弁なんですが(土佐弁と言うべきなのかしら。どっちみち、棒読みっぽい印象は免れませんが)、字幕が意外と間違っていなくて感心しました。スクリプトの標準語訳みたいなものがあるのか、あるいは英語字幕からスペイン語にしたのか。

興味深いと思ったのは、この登場人物はほとんど高校生で、互いを名字で呼ぶのですが、それがきっちりファーストネームで字幕化されていたことです。たしかに西欧圏では友達を名字で呼ぶことってあまりないですからね。しかし、日本の名前なんて、どっちが名字でどっちが名前か、どうせこちらの人にはわからないと思う……。多少日本語がわかる人が見ていたとしたら、音と字幕が違うのでかえって混乱するのでは。字幕を付けた人にこだわりがあったんでしょうか。

字幕といえば、『The Tudors』というイギリスのドラマを見ていますが(日本でも最近放送が始まったよう)、これの字幕が前から読みにくいと思っていたところ、その理由のひとつがわかりました。

これはヘンリー8世を主人公とした時代ドラマなので台詞が長くて難しいことがよくあるんですが、字幕が一画面に収まりきらないほどの文の場合、なぜか後半から訳して字幕になっていることがあるのです。日本語でも、英語の文章をうしろから訳すことがあったりしますが、あの感じ。そのため、話されている内容と字幕の内容がちょっと違うのです。

英語は日本語と違ってわかる人も多いと思うので、私のように耳で聞きながら字幕で補完する人も多いはず。聞こえる台詞と字幕はある程度揃えておいてほしいです。

5 件のコメント:

  1. 本当に日本人の名前なんか分かるわけないですよね。私がスペインのホテルに予約入れたとき名前が ”子”で終わるのでSeñorで返事が来ました(笑) 映画のセリフの訳は通訳と違って難しそう。
    言葉の分かる人達とテレビを見ていて下にセリフが出る映画だったのですが、いつもおかしい所で先に笑うんです。私は文字を読むし、文章の最後でやっと意味が分かるでしょ、日本語って。だからいつも私だけタイミングがずれてた。帰国子女の兄弟達だったので、しかもフランス語!

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  2. 今Animaxチャンネルなどで放送されてるアニメはほとんど日本のアニメですが、日本語で放送されているものは見たことがないです。
    ちなみに「海が聞こえる」はどこのチャンネルのアニメですか?

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  3. >Andaluzaさん、
    スペイン語だと「A」で終われば男性でも女性だと思われるし、それ以外だと女性が男性だと思われたり、ややこしいですよね。
    スペイン語でも「O」で終わる女性名はあるのに(アンパロ、コンスエロなど)。
    映画の字幕って、たまに字幕をぱっと見ただけで笑いのオチがわかってしまって、字幕を読んだ方が早く笑えるケースもありますね。

    >TakaBrownさん
    Animaxは全部吹き替えですね。あと、CartoonNetworkなどは2カ国語があっても裏は英語だったり(ポケモンとか)。
    「海がきこえる」はCineMAXで放送されていました。日本でもテレビで放送されたようですが、テレビムービーみたいな感じで、続きものではありません。
    衛星などの映画チャンネルで字幕が基本のところは、たまに劇場アニメを日本語で放送してます。

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  4. Violeta2009年12月3日 8:18

    先日のアマポーラで映画の字幕が話題に上りました。
    字数に制限があるから、訳すのは難しいとか?
    本筋を曲げないように伝えるのだそうですね。
    翻訳家のnarumiさんはご存知でしょうけど。

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  5. 字幕って制限がほんとにたくさんあるんですよ。
    句読点を使ってはいけないとか、1画面何文字とか。
    使ってはいけない漢字なんかももちろんあります。
    その日本語字幕のルールに比べると、やっぱりというか、スペイン語字幕はかなり緩いですね。

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