今夜がハロウィーンなんですね。コロンビアでは「魔女の夜」とも言います。たまたま夕方遅くに出かけたら、仮装の子供をけっこう見ました。ペットショップやカルフールの店員も仮装していたり。目的がよくわからない。
ところで、日本人は計算が得意だと言う人がよくいるような気がしますが、計算というのは慣れなので、ある数え方に慣れているとほかの数え方がよくわからない。自分の数え方の方が優れていると思いたい人が「日本人は計算が得意」みたいに言うんじゃないかという気がしてなりません。
そんな小理屈はどうでもいいんですが、コロンビアの店の人の計算法も日本人の(というか私の)常識とは少し違っていることがあります。こっちはスペイン語を聞きとるだけでいっぱいいっぱいなので、予想と違うことを言われると虚を突かれて何言われたんだかわからなくなってしまったり。
今でもよく引っかかるのが(という言い方はよくないですが。向こうには騙そうという意図はないのです)、例えば 1700 ペソの買い物をして 2000 ペソ札を出したら、「200 ペソ持ってませんか?」と言われたりする場合。論理の飛躍についていけません。つまり相手が言いたいのは、300 ペソの細かいお釣りがなくて 500 ペソ硬貨ならあるので 2200 ペソ払ってほしいということなんです。
「お釣りを大きくするために半端な小銭を払うのは日本人だけ」とよく言われますが、それは正しくなく、コロンビアでは日常的に行われていることです。ただ、最初に小銭込みでお金を渡すのではなく、お札などを出したあとで「100 ペソありますよ」などと言って相手に心の準備をしてもらう必要があるみたいです。小銭はいらないと言われることもあります。
で、パン屋。いつも行く近所のパン屋ですが、ここで私がふだん買うバターロールみたいなパンは1個 200 ペソ。5個だと 1000 ペソです。私はたいてい、バターロール 10 個か、インテグラルという全粒パン(同じ形、同じ値段)5個とバターロール5個という買い方をします。
私が「これを5個とこれを5個」と言うと、そこのおじさんはいつも必ず、「1000 と 1000 ね」と言い直すのです。このとき「ペソ」というお金の単位は省略されています。スペイン語で書くなら、私が "Cinco y cinco". と言うと、彼は "Mil y mil". と言うのです。正しいんだけど気になる。もしも私が "Mil y mil". と言ったらちゃんと通じるのか、あるいは客が言ってしまった場合はパンが 1000 個と解釈されないか、つまらないことを考えてしまいます。もちろん店にはパンは 1000 個もありませんけども。
2009年11月1日日曜日
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面白い!是非 mil y milって言ってみてください!パン屋のおじさんの顔が見たい(笑)
返信削除昨日は日本でも美容院のお兄さんがかぼちゃの格好して髪を切っていました。最近日本でもハローイングッズを沢山売っているのを見かけます
> お釣りを大きくするために半端な小銭を払う
返信削除実際ヨーロッパですとこのパターンのリクエストは店先でときどきあります。私自身もそのつもりでお金を出す事が多いのですが、あちらでは日本ではない2の数字のコインがあるので、想定外の端数のリクエストをされる事もあります。
最近は逆に日本でも、780円に1030円を出すと怪訝な顔をされて、30円を受け取ってもらえないなんて事もあり、計算が得意というのは都市伝説になりつつあるようです。
Andaluzaさん、
返信削除いやー、気が小さいので言えません……。というかこのおじさん、少々耳が遠いのか、この前は「卵」という一言がなかなか理解してもらえなくて困りました。
日本でもハロウィーンは浸透してきているんですね。カボチャの格好……見てみたい。
X^2さん、
コロンビアでも2の単位のコインやお札があって、慣れたつもりでもときどき混乱します。
あまり半端な数字のお金を出すと、国によっては店員を混乱させてごまかすつもりだと思われることがあるので注意が必要ですね。