2009年11月15日日曜日

再びビクトリア

土曜日に開くというオオオニバスをまた見に行きました。私が「日没後に咲くらしい」と言ったことと、どっちみち夫は仕事か何かで昼間はいないので、午後5時頃に植物園の入口前で待ち合わせ。

バスを降りたら夫は既に来ていて、「温室は5時に閉まるようだよ」と言いました。夜に見物客がたくさん来ると言っていたこの前の係のおじさんの話は嘘だったのか、私が適当に聞いていたのか。

植物園が何時に閉まるのかよくわかりませんが、切符売り場はもう閉まっていて、タダで入ることができました(普通の料金は大人 2000 ペソ、子供 2000 ペソ)。とりあえず温室まで行ってみることにして、急いで歩きます。

温室の前まで来たらやっぱり閉まっていました。「閉まってるねー」などと言っていたら、横の入口から入っていこうとした職員を夫が目ざとく見つけて呼び止めました。

「ビクトリアが日没後に咲くという話を聞いたんですけど」と夫が言うと、「いやいやそんなことはない」と言う職員。しかも、花自体はまだ咲いていないらしい。「明日咲きますよ」ということでした。彼はただの職員ではなく、園長でした。それほど年輩ではありません。

日没後に咲くという情報は私がネットで検索していて見つけた NHK のサイトに書いてあったんですが、まるっきり嘘ということもないと思うので、自然の状態とここでは違うんでしょう。

園長氏の話によると、自然の状態ならオオオニバスの花は3カ月に1度咲き、3日間開いているそうです。その説明の途中で、外での立ち話がイヤになったのか、彼は私たちを中に入れてくれました。

入ってみるとまだ何人か一般客らしい人がいました。5時を過ぎたばかりだったからでしょう。

「ここのビクトリアは35年前にアマゾンから持ってきたものなんですよ」と言いながら、園長氏は奥から歩いてきた年輩男性に挨拶しました。そして私たちに「彼が35年前に持ってきた人です」

嘘のようなタイミングです。その人はそれ以来ずっと、ここのオオオニバスの世話をしているそうです。世話係というよりも顧問のような感じでしょうか。園長氏はその人を「プロフェ」と呼んでいたので、学者なのではないかと思います(プロフェはプロフェッソールの略。一般に先生のことをこう呼びます)。


中に入ると、たしかに花はまだ開いていませんでした。写真の中央付近に白い縦線のようなものが見えるでしょうか。これが開きかけているつぼみです。照明があるのは、モニターしているカメラのためのようです。

中で、先ほどのプロフェの話を聞くことができました。葉に子供が載っている写真で有名になったが、実際にはそれほど重いものを支えられるわけではなく、細心の注意を払わないと水に落ちてしまうこと、先住民はいくつもの葉で身体を支えるように四つんばいになってこれの実を採り、食用にすることなどを話してくださいました。

日曜は、朝10時頃が見頃らしいのでまた行くかもしれません。しかし今度こそ混んでいる予感。

2 件のコメント:

  1. やはり大きな葉ですね。つぼみが立ち上がってるのが見えます。自然な状態なら3ヶ月に一度咲く花が35年で3回とは本当に貴重な・・・おかげで大鬼蓮のことが分かり勉強になりました。
    昨日から一泊で富士山のふもとの温泉に行って来ましたが、紅葉が綺麗でした。コロンビアでは紅葉は見られないのかしら?

    返信削除
  2. オオオニバスについて書かれている日本のサイトを検索すると、「夜開いて朝には閉じる」と書かれているものもあるんです。種類が違うのかもしれません。
    落葉樹はありますが、紅葉は見ません。秋の風景、懐かしいですね。

    返信削除