2009年11月10日火曜日

何年かに一度のアレパ

アレパとは、トウモロコシの粉を水で溶き、練って焼いたものです。たったそれだけなんですが、コロンビア国内だけでも地方によってさまざまな種類があるようです。

ボゴタで普通、食事に出てくるのは白いアレパ。白いのは、元のトウモロコシがそういう種類だからです。薄い塩味が付いている程度で、味はありません。鶏の丸焼きなんかに付いてくる出来合いのものは正直あまりおいしくないんですが、自分で粉を買ってきて焼いた、焼きたてはおいしいです。焼いた匂いは少しお餅に似ています。

もうひとつポピュラーなのはアレパ・デ・チョクロというもので、スイートコーンのようなトウモロコシが材料となっているため、甘味があります。バターなども入れるのか、パンケーキのように液体状のものを鉄板に伸ばして焼きます。

ボゴタから少し郊外に出ると、アレパ・ボヤセンセというのが主流になります。ボヤカ(県名)のアレパという意味で、形や大きさは今川焼きに似てるかも。色もそんな感じです。こちらも甘味のある種類です。

だいたいどれも主食として食べられるもので、けっこうお腹にたまります。昼食が多かったり、遅かったりした日の夕食はこれだけでもいいほど。場合によってはチーズを挟んで作られていて、それはさらにお腹がいっぱいになります。

先々月くらいだったか、近所の店の前に見慣れないアレパ売りの人がいました。バイクの後部座席に炉のようなものを載せて、そこでアレパを焼いているのです。すごくおいしそうな匂いだったので買ってみました。1つ 1200 ペソ。チーズが挟まっていました。

焼きたてで本当においしかったです。夫などは感動して「これは何年かに一度しか出会えないようなアレパだ」と力説してました。

しかしその人を見たのは一度だけ。ひとつの場所で商売をするのではなく、ボゴタ市内を転々としているのでしょうか。本当に何年かに一度しか出会えないアレパだったようです。

3 件のコメント:

  1. 何年か前にメキシコ人のお宅に呼ばれてtortillaを焼いてもらいました。やはりとうもろこしの粉を水で溶いて円盤と円盤にはさんで圧縮して丸い薄いものにして焼いてくれ美味しかったのを思い出しました。何か野菜とか肉類を入れてぐるぐる巻いたような記憶が・・・ところ変われば名が変わる(?)で同じようなものでしょうか?そのときかぼちゃの花のスープも作ってくれ、これはかぼちゃの花の咲く時期にしか出来ないスープなので幸運だと言われました(笑)
    tortillaといえばスペインではポテト入りのオムレツですけどね。

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  2. とうもろこしをバイオ燃料にするとかでメキシコでは高騰したと以前聞きましたが、コロンビアではそんなことないですか?
    とうもろこしは日本でもいろんな種類がありますが、南米はもっとでしょうね。
    一度食べてみたいです。
    Violeta

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  3. Andaluzaさん、
    トルティージャはコロンビアでも、オムレツのようなものを指します。それでいてメキシコ用のトルティージャの皮みたいなのも売ってるんですが。かぼちゃの花のスープは初めて聞きました。そんなのがあるんですね。

    Violetaさん、
    トウモロコシの高騰は、身近に感じるほどではないような気がします。でもニュースをあんまりまじめに読んだりしていないので私が気がついていないだけかもしれません。
    南米はトウモロコシだけでなく、トウモロコシ料理にもいろいろなバリエーションがあるようです。ぜひ食べに来てください。

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