2009年11月4日水曜日

バラを買った少年のその後

犬を2頭飼っているのですが、1頭は元野良で気が荒いです。今日の散歩も嫌いな犬を見かけて大荒れ。気が立っているときは通行人に吠えたり、人の持っているものの匂いを嗅ぎに行ったり、落ち着いて歩いてくれません。

若い女の子が持っているものに寄っていこうとしたので急いで引き留めました。食べ物とか盗んだら困る。

でも彼女は気がつかなかったようです。暗くなりかけていたので最初はわからなかったんですが、彼女が持っていたのは食べ物ではなく、一輪の花でした。

何年か前に別のブログで、バラを買いに来た少年のことを書いたことがあります。

少年といっても年の頃は二十歳前後。うちの呼び鈴を鳴らして、「お宅の庭のバラを売ってくれませんか」と言ったのです。4年くらい前だったでしょうか。

驚いたのですが、売り物にできるような花ではなかったので庭のバラを一輪切って、そのままあげました。男の子がこの近所の子なのかどうかはわかりません。同じアパートの住人ではないような気がします。顔をよく覚えていないんですが、アパートの住人ならもう少し記憶に残っているはず。覚えているのは、なんてことはない普通の服装で、くたびれたバックパックを持っていたことだけです。

その話をしたら、そのとき夫はこう言いました。「彼は恋をしているんだよ」

花を持っていた女の子には連れがいました。後ろ姿しか見ていませんが、背の高い男性で、くたびれたバックパックを背負っていました。

それがあのときの男の子なのかどうかはわかりません。でも女の子が持っていたのはたぶんバラだったと思います。花屋で買った感じではない、手に持てるくらいに短く切った、包みもない一輪のバラです。

彼の恋は実ったのでしょうか。

2 件のコメント:

  1. Andaluza2009年11月6日 0:18

    この何日かずっと忙しくしていました。日本では花泥棒は許される、とよく言いますが手入れしてやっと咲かせた花を取られるのはいい気分ではありません。でも「花を売って下さい」って凄くいいですね。きっと魅力ある青年で恋は実ったのではないかしら・・・と勝手に想像して楽しんでいます。
    私の住んでいるマンションの大規模修理が(3ヶ月間)始るのでベランダの植木を全部しまわまければなりません。部屋には全部置ききれないので朝早くマンションの中の緑地に植えに行っています。勿論違反!(笑) 修理が終わってもまた引き抜いて持ってくるのは難しいので通るたびにほくそえんで見ることにします。

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  2. 大規模修理で植木をしまわないといけないなんて、大変ですね。しかし部屋に入りきれないほど植木があるとは!
    私は庭の手入れが本当に苦手で(習慣にすればいいんだと思いますが、なかなか……)、庭の木のほとんどは前の持ち主の方が植えたものをそのまま放ってあるだけなんです……。伸びすぎたらたまに切ったりしています。でもバラは病気だと思うんですよね。一度根元まで切ってみたんですが、やはりそれだけではダメのようで。

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