この番組はたいてい、本編の始めに 10 分ほどの短い話があるんですが、今回はそちらの方がおもしろかったです。
外国人登録所のようなところの窓口の一つに、何かと難癖つけては書類を受理してくれない年輩の女性がいる。
やっぱりこういうことってどこにでもあるんですね。私自身はコロンビアの役所でいやな目にあったことはありませんが(ものすごく待たされたりすることはありますけども)、日本のコロンビア大使館の受付の女性はいけ好かない感じでした。今もその人が受付なのかどうかわかりませんが。法律的な書類の申請に行く人だけでなく、ちょっと電話で問い合わせただけの人もいやな印象を受けるらしく、ある意味とても公平な人かもしれません。
それはさておき、ドラマの中のこの女性のところにある日、ハンガリー政府から派遣されたような男性2人がやって来ます。彼らの言うには、彼女は数十年前にハンガリーからメキシコに養子に出された子供のひとりらしいのです。
最初はもちろん半信半疑の彼女ですが、ハンガリー大使館(偽)でパスポートも支給され、ついに仕事を辞めてハンガリーに行ってしまいます。移住したのかどうか、細かいところはわかりませんでしたが、いやな係官を辞めさせるためだけにえらい大がかり。ハンガリー側には彼女の祖父母(自称。というか言葉は通じませんが)も住んでいます。最近国外追放になる人多いな。
ハンガリーという選択がまた憎い。ハンガリーの人はアジア系に近いらしいので、ラテンアメリカの混血系の人だと、ハンガリー人だと言われればそうかなー、と思ってしまう人もいるのかも。もっとも、ハンガリーのことをそれほど知る人もいなさそうですが。
最初の方で、日本人の Taka さんやよく出てくるアメリカ人らしい黒人青年が「あの6番窓口のおばちゃんにまたやられたよ」みたいにぼやいているので、これはひょっとして彼らの実体験から来ているのでしょうか。
2009年10月28日水曜日
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どこのお役所でも本当にこういう人いるんですよね。ラテン系はおおらかで明るいという印象なのでこんなことはないような気がしていましたが。私はスペインのインフォメーションでやられました。場所を聞いているのにあごで指すんです。分かるわけないよ~(笑) 他の人に聞いたらとても親切でした。それにしてもドラマの展開が突飛!
返信削除そういうドラマなんですよ(笑)。
返信削除ラテンアメリカのドラマはふだんあんまり見ないので、どれもこういう感じなのかどうかはわかりませんが。
インフォメーション、ひどいですね。インフォメーションを与えるのが仕事なのに。
narumiさん
返信削除久しぶりに訪ねてきたら・・・
ブログ引越しおめでとうございます。
メキシコは寒くてうちの猫もくしゃみばっかりしています。
コロンビアも冬は寒くなるのかな?
引き続きLos Simuladores見ていただいているようで光栄です。今回、全18話中、6話がアルゼンチン・オリジナルの脚本で12話がメキシコで書き下ろされたようです。
その為・・・ かどうかは分かりませんが、前回にも増してドラマの展開は強引です。
「メキシコで警察は嫌われてる」という様な記事がありましたが、嫌われてるどころじゃありません。憎まれてます。国民の敵です。警察官による汚職、賄賂は市民との間でも当たり前。殺人、強姦、強盗も日常茶飯事です。でもそれらがニュースの記事になることはまずありません。メキシコ・シティーの警察庁長官の個人の別荘は市民から巻き上げた賄賂だけで建てたというのは有名な話で、本人も勲章のように自慢して公言しています。
移民局の外国人に対する対応も同様です。
理由なんてありません。
その時受け付けにいる奴の気分次第でハンコが押されるかどうかが決まります。
私もMedina役のRubenもスペイン人なので相当苦労しています。特にここ数年は中国人と韓国人の違法労働が増え続けているので我々日本人もその煽りを被っています。
撮影現場に抜き打ちで移民局の者が現れたり、嘘のオーディションの情報がおとり捜査に仕組まれて集まった外国人が一斉検挙されたり。先日も知り合いの日本人が3人揃って外国人収容所に2週間ほど拘束されていました。その時は就労ビザの期限が切れてたり、彼らにも落ち度があったらしいのですが・・・
メキシコ人って人の上に立って権力をかざすのがエリートの証だと思っているんですね。
善良な市民や外国人はたまったもんじゃありません、全く。
私? 私は面倒くさくても正規の手続きを踏んで毎回仕事してますよ。外出するときも必ずビザ携帯で出かけます。
コロンビアでも外国人の書類手続きって大変ですか?
Los simuladores なんですが、先々週くらいに1話見逃してしまいました……。再放送のときに見たいと思ってるんですが。
返信削除レギュラーで最もお気に入りはメディーナなんですが、スペインの人だったんですね。そういえばスペイン人の役をするエピソードがありましたね。
メキシコの警察はそんな状態なんですね。コロンビアはそれほどではないと思いますが、それほどではない理由の一つはまだまだゲリラとかパラミリタールとかがいて、「市民と警察の共通の敵」みたいなのがあるためじゃないかと思います。
外国人の手続きは、窓口だの電話に出た人によって言うことが違い、書類を揃えたのに「これではダメ」と言われるとか、そういう不手際はよく聞きますが、それよりひどいのは個人的には聞いたことがありません。自分自身は配偶者ビザなので仕事をするビザの人よりずっと簡単なせいもあると思います。
あと、コロンビアはそもそも危険な国ということになっているので、住みたい外国人がそれほどいなくて、登録する役所もあえて振るい落としたりしないんじゃないかという気も。
「市民と警察の共通の敵」ってコロンビアならではですね。
返信削除警察より恐ろしい敵がいるというのが恐ろしい。
でもゲリラに襲われたらまだ軍とか警察が助けてくれる(かもしれない)希望が持てますが、警察が敵だと誰も助けてくれなくて怖いですね。
返信削除そうです。
返信削除正しくおっしゃるとおり。
メキシコの生活で怖いのは誰も頼りに出来ない。
誰を頼っていいのかも分からない。
それが怖いんです。