数日前の新聞に、メキシコで起きた冤罪事件とそれを記録したドキュメンタリー映画の記事が掲載されていました。
これも突き詰めればどこの国にでもある問題かもしれませんが、メキシコは特にひどいようです。昨日の記事に書いたように『Los simuladores』には警察の腐敗を取り上げた事件が多く、メキシコの人はみんな警察が嫌いなのか、と冗談ぽく思っていましたが、それはもうシャレにならない状態らしい。
この記事(「Wall Street Journal」というページにあったのでアメリカの新聞記事の翻訳のようです)によれば、いったん逮捕された場合の有罪率は 85% 以上。それだけなら警察が優秀だとも考えられますが、逮捕の 60% 以上は事件発生の 3 時間以内に行われるらしい。さらに容疑者 10 人のうち 9 人は何の物的証拠もなく有罪を宣告される。などと書かれています。
ドキュメンタリーは身に覚えもなく逮捕され、逮捕後に自分が殺人犯とされていることを知ったメキシコ人青年の話で、彼に力を貸したアメリカ人(名前から察するにラテン系)弁護士たちがカメラを持ち込んで映画にしたようです。今年のトロント映画祭で上映されたそうで、タイトルは『Presumed Guilty』。
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