2009年10月23日金曜日

ラテンアメリカンアイドルとコロンビアの携帯電話

『ラテン・アメリカン・アイドル』はその名の通り、『アメリカン・アイドル』のラテンアメリカ版です。『Los simuladores』と同じく SONY チャンネルで放映されており、ラテンアメリカ全域をカバーしているのが特徴。優勝者はもちろん、SONY からデビューします。

今年で4年目になりますが、第2シーズン頃から既に、中米諸国の強さが目立ってきました。まあそういうこともあるかなーと気にしてなかったんですが、よく考えるとこれは、メキシコ、アルゼンチン、コロンビアなどのラテンにおけるメジャーな国だとその国のオーディション番組があり、そこで国内デビューしてもそこそこの知名度が得られるからかも。コロンビア国内のテレビをほとんど見ないのでそこに思い至るのが遅れましたが、たしかコロンビアには『Factor X』という番組があり、けっこう人気あるようです。これはイギリスの『X Factor』という番組が元になっているよう(『アメリカン・アイドル』も元はイギリスの番組)。

上のメジャー国でブラジルを入れていませんが、この番組は基本的にスペイン語ベースなのでブラジルはさりげなくハブられちゃってるんです。アルゼンチン予選などでたまにブラジルの子がいますが、スペイン語が話せるのが前提。ブラジルにはスペイン語が話せる人は多いようですが、この番組ではめったに見ません。ブラジルのことはよく知りませんが、やはり国内に同様の番組があるんじゃないでしょうか。

ところでこの番組の投票は携帯電話で行うことになっています。投票する人も各国にいるわけなので、受付とか集計とか大変そう。しかし投票も面倒そう。

『アメリカン・アイドル』を見たことのある人はご存じかと思いますが、この番組では普通、出場者が歌っているときに画面の下部に「この人に投票するときはここにかけてください」みたいなテロップが出ます。しかしラテンアメリカの衛星・ケーブル系の放送局はすべての国に拠点があるわけではなく、たとえばうちだと SONY の電波はベネズエラから流れてきますから、そのテロップにある情報はベネズエラのもの。

コロンビアでもベネズエラと同じ番号にかければいいということはサイトを見てわかったんですが、逆に言えば、サイトを見なければそれはわからない。テロップにはそのメッセージを携帯で送るときにかかる料金がベネズエラの通貨(ボリーバル)で表示されているので、普通は各国共通だとは思いませんからね。

コロンビアでも携帯電話はかなり普及していますが、私が携帯を持ちはじめたのは今年の3月頃。今年のこの番組を見始めてから、そういえば投票できるなと思いました。しかし1回1750ペソでやや高いような。1750ペソあったらエンパナーダ1個買ってお釣りが来ますよ。この番組は複数投票も奨励されていますが、あんまりがんがん投票する人はいないんじゃないかって気がする。

私の携帯はプリペイド(prepago)で、だいたい1カ月1万ペソ買うんですが、普通は1万ペソリチャージすると2倍とか3倍とかのサービスが付いて2万とか3万ペソ分使えます。しかし1万ペソだと1カ月しか期限がなく、1カ月たったらそれまで。また次の1万ペソを買わないといけません。でも私は基本的にほとんど携帯で通話しないのでいつもそれがほぼ丸ごと残っていてもったいない。だから投票にお金がかかるのは別にかまいません。が、今は前回の期限が切れてから全然リチャージしてないので通話料がないんですよね。リチャージが微妙に不便でめんどくさい。いや、近所の店でカードを売ってればいいんだけど「5000ペソのしかない」とか言われる。5000ペソだとめったにサービスが付かない上、期限が1週間なので大変もったいないです。

ところでコロンビアではこの通話チャージのことを minuto と言います。「携帯に電話してくれる?」と言って、"No tengo minuto". と言われたら、「通話料ないからかけられない」ということ。プリペイドを使っている人が多いので、これは非常によく聞く表現です。自分からはかけられないけど受信はできるからOK。なんてラテン的。

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