先週は「ボゴタ史に残るバスのストライキ」であったようです。月曜に始まってすぐ終わるかと思ったスト、しかし火曜になっても水曜になっても終わらず、ストとは関係ない市営の2両バス「トランスミレニオ」は満員で通勤に数時間かかる人は出るわ、バス代わりに勝手に走っているトラックに満載されて通勤する人はいるわ、果ては曜日ごとのマイカーナンバー制限(末尾の数字によって市内を走れない日がある)は一時解除、学校は休校、場所によっては抗議行動に便乗した暴動が発生して市街戦のごとき有様、という状態になりつつ、木曜になんとか終結しました。
ということとは関係なく、私はお腹を壊していました。よくあることなんですがなかなか下痢が止まらないのでついに薬局に薬を買いに行きました。
実は下痢止めをコロンビアで買うのは初めて。たいていは1日くらいで治るのです。あと、日本から母が送ってくれた薬を飲んだりなんかしていました。
市販薬はあまり飲みたくない、というのは、ここいらで売られている薬は日本の市販薬と違い、本来は処方薬であるはずのものがけっこう混じっていて、かなり強いんです。医者に行かずに薬だけ買おうというのが無精なんですが、医者は予約とかで時間もかかるし。アレルギー性鼻炎持ちなので、一度ひどい時に近所で抗ヒスタミン剤を買ったら強すぎてフラフラになり、犬の散歩中に引っ張られて転んだこともあります。
いつもの薬局で、しかし知らない若い兄ちゃんに薬を売ってもらいました。箱なしの錠剤6個で3500ペソ(約167円)。ジェネリックだな。
箱はないんですがパッケージ(何というのか、錠剤やカプセルが入っているパチパチする入れもの)はあり、名前と容量が書かれています。
帰ったらまず、商品名で検索。とりあえず下痢止めであることは間違いなさそうなので飲んでみました。この時はインターネットが夫のパソコンにつながっていたので、あんまり詳しいことは調べられなかったのです。
商品名では日本語サイトはヒットしなかったので、数時間後に薬品名 Loperamida で検索してみました。そうしたら恐ろしいことが。
青年海外協力隊経験者らしい方の「下痢は気合いで治しましょう」というページがヒットしたのですが(http://www.geocities.jp/j_diario/risk/diarrea.htm)、そこには……
・日本では1回1カプセル(1mg)を1日に2回が標準的な用法・用量です。しかし、ニカラグアでは1回1錠(2mg)を1日に2回と日本の2倍の用量になっています。
・医薬品の知識が曖昧な店員もいるので必ず医薬品の箱などに記載してある用法・用量を確認しましょう。
などと書かれていました。後者についてはもう何度も経験済みで、基本、処方薬にはたとえ箱があったとしても詳しい用量は書かれていません。薬局の店員だよりです。だからこそネットで調べるのです。
問題は日本の用量です。急いでパッケージを確認したらやはり 2mg。近所の店員はこれを「8時間ごとに飲め」と言ったんですが……。まともに飲んだら3倍ですよ。また、上記サイトに「下痢が改善したらすぐに服用を中止してください。ロペラミドは“錠剤が残っているから全部のんでしまおう”と考えると便秘に苦しむことになります。」とあったので、とりあえず1錠飲んだ時点で様子見。
たしかに下痢は止まりました。でもなんかお腹が張っている感じが。これが「便秘に苦しむ」症状か?
数日後にやっと薬が切れたようで、またちょっとお腹を下したので「やっぱり医者に行くべきか」と思っていたら、なんか治りました。医者に行ったら「婦人科の検査受けた?」と聞かれそうでイヤだったんですよね~。婦人科は去年の5月に予約を取るふりだけして行ってないからです。今年は行こう。
そんなこんなで、薬局の薬は要注意。飲む前にネットで調べた方がいいでしょう。
よく旦那と旦那の友達に「日本の医者は良くない!」
返信削除と抗議されます。。
大体の事は"風邪"か"ストレス"で済まされるし薬も全然きかない。
コロンビアの医者は優秀ですぐ原因がわかるし、すぐ治る、と。。
薬を二倍にして飲ませば納得?完治?するのかしら~と時々思います。笑
薬の飲む量は主に体重に比例してと聞いたこことがあります。だから欧米の分量の半分とか3分の2とかで日本人には合っているんだとか。正しいかどうかは分かりませが・・・コロンビアの人は日本人と比較して体重はどうですか?
返信削除匿名さん、
返信削除>コロンビアの医者は優秀ですぐ原因がわかるし、すぐ治る、
そ、そうかな~……。
ただ、日本の人は気軽に医者に行きすぎるかも、という気はしてきました。
Andaluzaさん、
コロンビア人はたいてい日本人より小柄です。少々太めの人がいても、日本人よりすごく重いとは思えませんし……。それであの強い薬を飲めるとは、胃腸が丈夫なんでしょうか。
なるほど 参考にします。 そういえば 新種インフルエンザはどうなったんでしょうね。 私は腕に鳥肌のようにぶつぶつができ アレルギーかなあと思っていたら友達が コロンビアの強い直射日光のせいだと.. 本当にそうなのでしょうか! 一度できたら治り難いと言われました。
返信削除やっぱり長袖で UVカット....! こんな時の薬 ご存知ですか?
確かに頭痛薬から風邪薬から、日本の市販薬はコロンビア人には大不評で
返信削除「効かない・高い」の評判ばかり。みんな実家から送ってもらってますね。
医者の対応も不評で、とにかく無駄に見える時間=お金ばかり掛かり
治療の道筋が見えないのだとか。
どちらも日本人的な「責任回避」の心根が薄く広く深く蔓延っているから、と
見えなくもない・・・。石橋を叩いて渡る安全性重視の姿勢、と言われれば
それまでなんですが。
日本サッカーの進歩が止まってしまってることや、トヨタの隠れてた粗がバレ始めちゃったこととかと、ちゃんとリンクしているように僕は思っています。
逆に今ちゃんと認識して修正に掛かれば安心なんですが、
「貧すれば窮す」で時間が掛かるし、もっと大きなトラブルを生み出すでしょう。在日のコロンビア人には「10年以内に日本を出ろ」と言っています。
また良くなったら戻ってくればいいから、と。
>wagomuさん
返信削除新型インフルエンザ、コロンビアでは数日前にワクチンを無料で接種するというニュースを見かけました。よその国では「本当に必要だったのか」と言われている今頃になって……。
日焼けは私もあんまり気にしてないんですが(あまり外に出ないのと、化粧品によるアレルギーがひどくなってきたので)、やはり日焼け止めで予防が一番のようですよ。
>タナカさん
コロンビアはジェネリックが多いので確かに安いのが多いんですが、ジェネリックは効く時と効かない時が。
医者の対応も違い、というかコロンビアでは自分が医療履歴を管理していないと誰も管理してくれない。新しい医師に会うたびに使った薬の名前を伝えなければいけないということを、いまだによく忘れます。
「この人に任せておけば安心」ということはコロンビアでは存在しない。でも日本人はつい、「お医者さんに任せておけば」「このメーカーに任せておけば」みたいな考え方になっているんでしょうかね。自分も含め。